「始めちゃったら毎日続けないと…と思うと、なかなか始めることができなくて…」
「あ~それ、めちゃくちゃわかります!」
さて、これは何についての会話だと思いますか?

日記?ダイエット?いいえ、違います。
これは「離乳食」についての、ママ同士での会話です。

うっかりズボラな部分が露呈しておりますが、まぁ何を隠そう、最初の一言目を発したのは紛れもなく私自身です。
この当時、3人目となる次女が生後6ヶ月を目前にしており、離乳食をいつから始めようか…と重い腰を上げる寸前でした。

遡ること、約6年前。
この世に生まれてまだ5ヶ月と少し、ずっと母乳で育ってきていた長女。
そんな長女が、初めて母乳以外のものを口にする初めての離乳食。
どんな反応をするのだろうかと、ワクワクした気持ちでお粥を作りました。

ここで初めて知ったのが、お粥をブレンダーでドロドロにしたときの粘り気の半端なさ。
ブレンダーから取り出すのも一苦労、ブレンダーを洗うのも一苦労、こんな苦労をして作るのに食べるのは小さじ1杯。
野菜も切ってゆでたらブレンター、大根にかぼちゃ、葉物をすりつぶすのはなかなか至難の業…。

ワクワクして楽しみだったのは、開始する前だけでした。

しかし、冒頭の会話にもあるように、一度始めたら続けていかないといけません。
面倒くさいなんて言っている場合ではないんです。
いつまでも母乳やミルクをあげていればいいわけではないんです。

走り出したら止まれない。
離乳食は、ゴールが視界に入らないマラソンと同じなんです。

野菜を切ってゆでてすりつぶして冷凍してなんて、正直面倒くさいんです。
早くこの冷凍ストック祭りから開放されたい…その一心でした。
しかし、長女と長男の離乳食、そして幼児食期を乗り越えた私は、走ってきたマラソンのコースを振り返ってこう思います。

「離乳食期は楽だった」と。

散々面倒だなんだって言ってたくせにどの口がそれを言うの?
ええ、本当にその通りだと思います。
長女の離乳食を作っていた時期は、間違いなくそう思っていましたし、面倒だと思う気持ちは今でも変わっていません。

「離乳食」は、育児をしたことがない人でも、言葉では知っているのではないかと思います。
しかし、「幼児食」と言われて、パッとイメージが浮かぶ人は少ないのではないでしょうか。
「幼児食」というのは、離乳食を卒業してから大人と同じものを食べるまでの期間の食事を指します。

私は、長女の時にこの「幼児食」にとても悩まされたのです。

初めての子であり、周りにも子供がいなかったせいで、「幼児食」に全く馴染みのないところからのスタートでした。
スタート、というよりは、離乳食のゴールが見えていなかったのです。
2歳近くになっても、離乳食完了期に似た食事を食べていたように思います。

そんな時に発覚した私の2人目妊娠、そしてひどいつわり。
点滴三昧の日々を送る中、私は必死に毎日を終わらせていました。
やっとつわりが落ち着いてきた頃、長女の食事に異変が起こったのです。

白いご飯だと食べない、納豆ご飯なら食べる。
にんじん嫌、玉ねぎ嫌…ついに食べてくれていたかぼちゃまで嫌、ミニトマト以外の野菜は嫌い。
幼児食・偏食の恐怖の始まりでした。

『子供も食べれるサバの味噌煮☆幼児食に』
レシピを見ながら一生懸命作ったサバの味噌煮は、口に入れた瞬間にすべて吐き出されました。
『手づかみでおいしく☆一口お好み焼き』
レシピを見ながら一生懸命作ったお好み焼きは、手に取ってさえもらえませんでした。

「もうご飯作りたくない!!!」…そう思ったのはこれが初めてでした。

手の混んだものほど、食べられないとショックが大きいんです。
私はもう、「幼児食」を作るのを諦めました。
毎日納豆ご飯でも、食べてくれるならいいじゃない。
スティックパンは野菜味で、魚肉ソーセージも野菜入りで、これで野菜を食べているつもりでいいじゃない。

離乳食は、刻んだりゆでたりつぶしたり、確かに手間がかかって大変でした。
でも、口に運んだら食べてくれていたんです。
当時は手間の面倒さに憂鬱になっていましたが、手間をかけても食べてもらえない幼児食期と比べてみると、食べてくれるというのは楽だったんだ…ということに気づいたのです。

もちろん、みんながみんな離乳食を食べるわけではないです。
離乳食でも食べてくれなくて苦労している方のブログや投稿を拝見したこともあります。
「離乳食期だろうと幼児食期だろうと、子供には食べない時期が存在する」
そう思ってやっていかないと、自分自身が疲れてしまうということです。

そんな偏食だった長女ですが、年少で保育園へ入ってからは、苦手なものでも時間はかかりますがしっかりと食べられるようになりました。
いつまでも幼児食の偏食が続くわけではなかったので、親としてはほっとしているところです。
そして今、幼児食を卒業した長女からバトンを受け取るように、次女の離乳食がスタートしています。
次女は今のところ、離乳食はとても順調に食べてくれています。
野菜を刻むのが面倒だなぁと思いつつも、これからもしかすると訪れるかもしれない偏食期を思うと、食べてくれる今は楽なんだ!という気持ちになります。

この先偏食期が訪れたときには、笑顔で納豆ご飯と野菜入りの魚肉ソーセージを食べさせようと思います。