「ママが体調不良でも休んでいられないのに、パパが体調不良だと寝ていられていいよね」
「パパが風邪を引くと、体がだるいアピールがすごくてイライラする」

母親は風邪を引いても、「寝てるから後はよろしく…」と引きこもって寝ているわけにはいきません。
もし、「寝ていていいよ!後は全部やっておくから!」と寝かしてくれるような旦那さまを持っているのであれば、あなたはとても幸せだと思います。
私の父は昔、母が熱を出し布団で横になっている姿を見て、「俺の飯は?」と言ったそうです。

結婚相手にふさわしいのは、イケメンでも高収入でもありません。
妻が体調不良の時に温かいうどんでも作ってくれる人を選べば、確実に幸せになれるのではないでしょうか。
独身の友人に長年訴えていますが、身を持って体感しないと共感は得られないのかもしれません。

私の夫は「俺の飯は?」なんて非道なことは決して言いませんが、1年の内に私の5倍は風邪を引くほど体が弱いです。
我が家では、体調不良のときのご飯はシチューと決まっています。
夫が口数少なく出勤して行った日は、私は聞かずとも察してじゃが玉にんじんを切り出すくらい定着しています。

さて、以前とある質問サイトでこんな相談を見かけました。

ある日、子供が熱を出してしまいました。
これでは保育園へ連れていけないため、仕方なく母親は仕事を休みます。
すると、子供から移ってしまったのか、数日後には父親も風邪を引いてしまいました。
父親は口を開けば「だるい、しんどい」しか言わず、仕事を休んでずっと布団で寝ています。
母親は仕事へ行きたいので、子供の面倒を父親に頼みますが、自分も体調不良なので無理だと断られます。

「こんなパパの態度にイライラしますが、私の優しさが足りないのでしょうか…」

皆さまはどう思われますか?
自分は体調不良でも子供の面倒は見るのに、父親は見てくれないなんて不公平に感じますよね。

「旦那さんが甘えているだけ!」
「うちの旦那と全く同じです!」
「男の人ってどうしてこうも弱いのでしょう!」
質問には、こんな返信が多く見られました。
やっぱり同じように、父親の体の弱さにイライラしている方はたくさんおられるのかもしれません。

どうしてイライラしてしまうのでしょうか。
私は母親になり数年、自分なりにこの答えを見つけました。

それは「父親も母親と同じ大人である」という先入観があるからでは、ということです。

地球上には、2種類の人間が存在します。
成人を迎えた「大人」と、まだ養われる「子供」です。
そして「大人」と「子供」はそれぞれ、「男」と「女」という性別に分かれます。

皆さんがイメージしている人類の分類は、おそらくこうなっている方が多いのではないかと思いました。
こうすると、「大人」というグループに分けられた「男」と「女」は、同じレベルということになります。
そのため、”同じ大人なんだから同じことができて当たり前”という意識が生まれてしまい、同じことができないとイライラしてしまうのではないでしょうか。

そこで、私はこう考えました。

地球上には、2種類の人間が存在します。
それは、「男」と「女」です。
そしてそれぞれ、成人を迎えた「大人」と、まだ養われる「子供」に分かれます。

この分類だと、「大人の男」と「大人の女」は別のグループにいることになります。
これなら同じことができなくても、”違うグループの大人なんだから仕方ない”と思えるのではないでしょうか。

男は力が強いですが、精神面では女の方が上だと言われています。
それに、生殖器からして別物です。
男と女は例えるなら、月とスッポン…ではなく、「亀とスッポン」ではないでしょうか。
そもそも根本的に作りが違うので、男女を「大人」としてひと括りにしてはいけなかったのです。

もういっそ、新しい呼び方でもつけたら意識は変わるかもしれません。
例えば成人した男性は「中人」、女性は「大人」なんてどうでしょう。
「中人なんだから仕方ないか」…なんて思えたりしませんか?

以前どこかで、男性は陣痛の痛みに耐えられず死んでしまう生き物である、という話を聞きました。
男性は出産を経験することはできないので、本当かどうかは誰もわからない話です。
しかし私は話の真偽よりも、「だから出産は女性にしかできないのか」と不思議と納得してしまいました。
そして、「痛みに耐えられず死んでしまう体なんだから、弱いのは当たり前か」とも思いました。

「同じ大人なのに弱くて、同じこともできなくてイライラする!」
ではなく、
「陣痛に耐えきれない弱い体なのだから、同じこともできなくて当たり前」
こう思ってみると、少しイライラした気持ちは和らぎませんか?

そんなことを考えながら、私は今日もシチューを作るのでした。