カノンの糸の想い
~Our thoughts~

「小学校に行くの、楽しみ!早く行きたいな!」

予約していたランドセルがようやく我が家にやってきた、年長さんの冬。
赤みのある綺麗なピンク色のランドセルを背負いながら、娘は笑顔でこう言いました。

親元から離れて外からの刺激を受けることは、成長のために必要なことです。
時には人の悪意に触れてしまい、傷つくこともあるかもしれません。
壁に立ち止まり、立ち尽くしてしまう時もくるかもしれません。

そんな時、親である私は、娘のために何ができるでしょう?

本当なら、ずっとそばにいて守ってあげたいのが本音です。
しかし娘の問題は、親の問題ではありません。
決して突き放しているわけではありませんが、娘にしか解決することができないのです。

そんな娘に私ができることは、心に寄り添ってあげることだと思っています。
大切なのは、何でも話せる関係です。
何でも話す…というのは、幼少期には容易くても、思春期に近づくと難しくなっていくのではないでしょうか。
親だからこそ話せない、話したくない…なんて気持ちになるかもしれません。

いい関係を築いていくためには、

「いつでもあなたのそばにいるよ」
「いつでもあなたを見守っているよ」
「いつでもあなたの味方でいるよ」

そう想う母の気持ちが、日頃から伝わっていればいいのではないか、と考えました。
でも、どうしたらその気持ちが伝わるでしょう?
本当は毎日言葉で言えたら良いですが、なかなか難しいですよね。

「母からの愛情と想いが伝わり、そばにいて守ってもらっているような感覚になれる…そんな“お守り”みたいなアイテムがあったらいいのにな。」

これが、「カノンの糸」誕生の原点です。

“娘へ抱く、母の願い”

入学前、娘はこれから始まる新しい世界を純粋に楽しみにしていました。
しかし私は、希望でいっぱいの娘とは裏腹に、漠然とした不安を抱えていました。

どうしてこんなに不安なのかがわからずに、
「もう一回、年長組さん行く?」
なんて冗談を言っては、
「嫌だよ!小学校行きたいもん!」
と娘に怒られていました。

思い返せば、生まれてから入園するまではずっと一緒にいて、祖父母や保育園には"預かってもらう"感覚でいました。

そんな感覚の日々から、親も子も一変する小学校。
「自分の足で学校まで行けるのかな。」
「先生の話をちゃんと理解して行動することかできるのかな。」
「給食は最後まで食べ切れるのかな。」
「安全に家まで帰ってこられるのかな。」
私はきっと、こういうことに不安を抱いているんだろうな…と思っていました。

しかし、そうではないことに気が付いたのは、入学してしばらく経ったある日のことでした。

「今日ね、〇〇ちゃんとお話ししてお友達になったんだよ」

そう教えてくれた娘の言葉を聞いて、私は今までに感じたことのない安心を覚え、そしてはっとしました。
私が不安になっていたのは、娘の交友関係だったことに気付いたのです。

思い返してみると、私自身の経験に問題がありました。
私は、小学校時代のことを思い出そうとすると、胸がモヤモヤします。

高学年に差し掛かると、クラスの女子の間でグループが出来上がっていて、必ずどこかのグループに入っているのが基本でした。
そしてそのグループには、暗黙の了解でリーダーが存在していました。

そのグループにいられるかどうかは、リーダーの機嫌次第。
機嫌がいいと仲良くしてくれるが、気に入らないことがあれば気がつけば一人ぼっち。

「私が行きたくないから行ったらダメ」

リーダーにそう言われて、休み時間にお手洗いへ行かせてもらえないこともありました。
あの時の苦しさは、今でも忘れられません。

そんな自身の経験から、
「もしも、娘も同じ苦痛を味わってしまったら…」
という不安を、心の底に抱いてしまっていたのです。

当時は悩みが尽きませんでしたが、私は母に全てを話せませんでした。
決して信頼していなかったのではありません。
母にはうまくやっていると思われたかったのか、心配をかけたくなかったのだと思います。

そんな私が大人になり、娘を持ちました。
愛情をかけて育てているつもりです。
親だから、家族だからと甘んじず、信頼してもらえるように努力もしているつもりです。

でも、もし娘が私と同じような境遇になってしまったとしたら。
その時娘は、私に全てを話してくれるでしょうか?
相談したいと思ってくれるでしょうか?

交友関係だけではなく、娘はこれからたくさんの壁に直面していくと思います。
いつもそばにいてあげられた幼少期は、私が守ってあげられました。
しかしこの先の問題は、成長と共に娘自身で解決していかなければなりません。

交友関係で悩んだ時、選択に迷った時、一人では乗り越えられない壁に直面した時。

そんな時、頭に真っ先に浮かぶ顔が私でありたい。
娘にとって一番の相談者であり、理解者でありたい。
娘と心の底から、信じ合える関係でいたい。

私はいつからか、娘に対してそんな願望を抱くようになりました。

“見守る母の愛で紡ぐ、娘との絆”

これが、「カノンの糸」のコンセプトです。

娘とは、幼いながらでも同じ女性同士。
思いや考えに共感する部分や、どことなく昔の自分に似ている部分を見つけると、まるで自分の分身のように感じることがあります。

「娘には、誰よりも笑顔でいて欲しい。」
「そして、誰よりも幸せでいて欲しい。」

そんな母の愛情を手縫いの糸に込めて作る”お守り”は、どこの神社のお守りよりもご利益があると思いませんか?

「カノンの糸」の商品は、ハンドメイドできる手作りキットです。

母が娘のために、娘と一緒に…さまざまな形でハンドメイドを楽しんでいただき、それが思い出の一つとなりますように。
そして形となった”お守り”を通じて、母と娘の絆がより深まりますように。

「カノンの糸」は、母娘の幸せな未来を心から願うショップでありたいと思っています。

ブランド名の由来
~Origin of the brand name~

誰もが知っているヨハンの名曲「カノン」

最初のフレーズから2小節遅れて、真似をするようについてくる同じフレーズ。
全く同じフレーズかと思いきや、途中でリズムが変わったり上下や左右が逆になったりと、少し個性を含みだす。

そしていつしか、後を追いかけてきていたと思っていたのに、気が付けば一緒に美しいメロディーを奏でている。

・・・こんな特性を持つ「カノン」の曲が、「母と娘」を象徴しているように感じたのです。

「母と娘」の人生が豊かなものになりますように。
「母と娘」のつながりをこの先もずっと大切にしてほしい。
「母と娘の絆」を紡ぐ”糸”のような役割を担いたい。

そんな想いから、ブランド名『カノンの糸』が誕生しました。

ロゴマークについて
~About logo mark~

子供を抱いて優しく守る母の姿
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“カノン”の音楽からイメージしたト音記号
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女性を象徴するあたたかな色合い

柔らかく優しいイメージのロゴマークは、
この3点のかけ算から誕生しました。